サービス 私たちのコンセプト

歴史ある車に、今一度息吹をもたらす

時を経て、いつしか鼓動を止めた車。そこにレストアという名の息吹をもたらすと、再び豊かな個性がしっかりと自己主張をし始めます。
私たちHRS(蓮池レーシングサービス)では、オーナー様にその魅力を体感していただけるよう、歴史ある車がこれまで歩んできた道のりを丁寧に辿りながら、日々車づくりに取り組んでいます。歴史ある車は芸術品です。ただ乗って走るものとしての存在に留まらず、背景にある車の文化を醸し出しています。その醍醐味をぜひ味わってください。

オリジナルを目指して

フルレストアといえば、一度車すべてをバラバラに解体し、部品1点1点を新品の状態に戻し、組み上げ直すことをいいます。新車当時の状態に戻す、という意味でもあります。
時代が経っていることもあり、すべてを新品に戻すことはなかなか容易ではありません。その場合、極力オリジナルに近い形を目指して復元を行います。
経年劣化も多く、鉄製の小さなパーツは腐蝕していることもしばしば。また、ゴムなどのいわゆる消耗品も年々入手が難しくなっていますが、HRS(蓮池レーシングサービス)ではレーシングメカニックの仕事をしていた欧州時代のネットワークを活用、パーツを揃えられるのが強みです。また、それでも手に入らないパーツは、一点一点自作して、オリジナルへの復元にこだわります。

レストアにおける作業メニューについて

レストアの作業でまず大切になるのは、オーナー様とのコミュニケーションです。事前に時間をかけて丁寧な説明をすることで十分なご理解をいただくことはもちろん、作業中もつねにコンタクトを取り、オーナー様のご希望に添えるよう、心がけています。 一方、金属疲労などは外観上では伝わりにくいものであり、車それぞれのコンディションによって差が生じます。一台として同じ作業はありませんが、これまでの経験を踏まえたモデルケースをご紹介することで作業工程を認識していただいております。また、作業終了後に行う試運転で同乗をお願いしており、納品直前までオーナー様のリクエストにお応えするよう、体制を整えています。再びガレージに戻ってきた愛車のステアリングを握り、気分よく快適なドライブを楽しんでいただくことが私たちの望みです。

仕上がった車が再び小気味よく鼓動し始める姿を目にすることは、作業を手がけてきた私たちにとっても大きな喜びです。中にはまるで重症患者のような容姿だった車が見事なまでに復活を果たしたケースもありました。時には一点一点、ワンオフでパーツを作り上げて対応することはもちろん、1台1台違ったメニューを用意し、作業を重ねることで私たちの手元には数多くのカルテ、つまりデータが蓄積されています。今後は、この豊富な実績とネットワークを駆使し、歴史ある車を愛するオーナー様が少しでも長く車と楽しい時間を過ごせるよう、車の総合病院のような存在を目指してこれからもレストアを手がけていきたいと願っています。

それぞれの車には、その車ならではの歴史があります。私たちがオーナー様からお預かりする車も、単なる移動ツールではなく、個性ある芸術品です。
イギリスで産声を上げたもの、アメリカの広大な地を駆け抜けていたもの、四季豊かな日本の中で凛とした存在感を見せていたものなど、それぞれが持つその魅力を復元し、操縦できる感動をお届けしたいと思います。

コンセプト ~作業へのこだわり~

コンセプト ~レストアへの思い~